甲府 酒折宮、甲斐善光寺参拝(11/14)
 甲斐善光寺は開基武田信玄公が、川中島の合戦の折り、信濃善光寺の焼失を恐れ、永禄元年(壱千五百五拾八年)にご本尊善光寺如来像・諸物寺宝類を奉遷したことに始まる。

 その後武田氏滅亡により、ご本尊は織田・徳川・豊臣と転々とし、慶長三年(壱千五百九拾八年)に信濃に帰座された。
 このため信濃善光寺の前立仏として建久六年(壱千壱百九拾五年)に建立された阿弥陀三尊像を当山のご本尊と定め現在に至っているとのこと。

 江戸時代には大寺院として「浄土宗甲州触頭」を勤め「徳川家位牌所」にもなっていたとのこと。

 武田信玄公建立の七堂伽藍は、宝暦四年(千七百五十四年)門前の失火により焼失した。
 現在の金堂・山門は、寛政八年(千七百九十六年)に再建されたもの。
 金堂は、善光寺建築に特有の撞木造(しゅもくづくり)とよばれる形式で、総高二十七メートル、総奥行四十九メートルと日本有数の木造建築として有名で、重層建築の山門とともに重要文化財に指定。

 金堂の廊下吊り天井の「鳴き竜」は日本一とか、良く響きます。
 金堂下の「お戒壇廻り」は「心」の字をかたどる漆黒の闇の通路を廻り、中程にある「鍵」を触れることにより、ご本尊とご縁が結ばれるとのことで、無病息災・競技必勝・念願成就など祈願し弐回ほど廻させていただきました。
 石和温泉に行く機会があれば、隣の酒折駅で下車、参拝をどうぞ。


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